No.162 偶には趣味の話でも。 その4 ~温故知新~
皆様こんばんわ。
リオ二人釣り部の「まるや」です。
暫く間が空いてしまいましたが、今回も当然釣りのお話です。
超長文になりますが、お付き合い頂けると幸いです。
宜しくお願い致します。
早速ではありますが、タイトルにあります「温故知新」について。
ルアーフィッシングに傾倒している私ですが、記憶を辿ってみると物心がついた時には既に竿を振っていた様に思います。
前々回の男のロマン編でも書きましたが、私は地元が天下に名だたる海無し県の栃木出身です。
自然溢れる県中央北部に生まれ育ち、鬼怒川や那珂川等々の銘川が近くにある環境も有ると思いますが、最も影響を与えたのは父親である事は間違いないかと思います。
幼少時、長すぎる竿と大きすぎるリールを持たされ延々とスプーンを巻き続けた記憶は色褪せる事無くトラウマとして鬱積しております。
間違いました、色褪せる事無く身についております。
当然上手く投げる事が出来るはずもなく、父親がルアーを投げてから手渡されたタックルを巻くだけ、というある意味甲斐甲斐しいまでの釣り教育を受けてまいりました。
そんな状況ですら魚が釣れてしまう栃木の自然のおかげか、普通であれば途中で一緒に行きたく無くなる様な状況下すら楽しめるようになってしまった私。
今になって考えれば確実に「釣りバカ」としての英才教育を受けてしまっていた、と思います。
やがて心身の成長と共に次第に父親の手を離れ、自己流での釣りが展開されていきます。
小学校低学年の頃には、既に自転車で片道1時間以上の川まで通っている有様。
対象魚は「釣れる魚なら何でも」という、凡そ節操が無い釣りの繰り返しでした。
そんな少年期、釣り人生を変える衝撃の出会いをします。
当時ブームの真っ最中で毎週TVで放送されていた対象魚。
その名は「ブラックバス」
小学校高学年の私にとって、見た事も聞いた事も無い魚で、見た事も触った事も無い道具で、見た事も試した事も無い釣り方をするバスの世界。
あっという間にのめり込みました。
「何処で釣れるんだろう?」
「どうやって釣るんだろう?」
そんな事を常々考えながら思いつく限りの釣り場を回っていた小学生から中学生時代。
しかしながら、中々目的の魚「ブラックバス」との邂逅は果たせずに月日だけが過ぎていました。
当時はネットもさほど普及しておらず、YouTubeもありません。
情報源は毎回確実にドラマを起こすTV番組と、釣り雑誌、それに釣り場で出会った年上の友人達からの話だけ。
TVや雑誌で出てくる釣り場は遠すぎて中学生の身では行けず、そもそも栃木の釣り場なんて存在すらしないんじゃないかと思われる始末。
噂に聞く釣果も「だれだれがどこどこでなになにで釣ったらしいよ?」程度の信憑性を疑わざる得ない話。
携帯もデジカメも無い時代でしたから、当然証拠写真もありません。
それでも他に頼る情報先も無く、ほぼ毎週行ける範囲での釣行を繰り返して。
何をやっても釣れない、という事から自分の中では幻の魚として君臨していたブラックバスを、初めて釣ったのは中学2年の時でした。
それも、釣ったルアーは昔から使い慣れていた「スプーン」で動かし方は「ただ巻き」。
お年玉をはたいて買ったブラックバス用のベイトタックルでもなく、最早骨董品扱いされていた幼少期から使い込んでいるスピニングタックルで、です。
TVで見る様なルアーでも動かし方でも無く。
毎回TVに出るバスプロが「フィッシュオン!!」と叫びながらやる様な合わせを入れる事も無く。
さらには雑誌に書いてある「こんな場所にブラックバスはいる」と言うポイントでも無く。
あまりの釣れなさから昔からやっていた釣り方をした途端に連れてしまった自分の中の幻の魚。
その時、初めて自分は“ブラックバスという魚を釣りたかった”のではなく、“TVで見るブラックバス釣りをしてみたかった”んだと気付かされました。
魚の習性や季節によって変わる動き方、今食べている餌なんて一切考えずに“自分がやってみたかった憧れの恰好良い釣り方”をしていただけ。
それでは中々釣れるはずもありませんでした。
その事に気付けてからは、徐々に、ではありますがブラックバスを釣れる様になり、憧れた道具や釣り方でも釣果が出る様になりました。
この経験こそ、既にして何十年とやってきている釣りにおいて一番の経験だったと思います。
と、そんな私の経験を書き綴ってみましたが、その経験を生かしてすら未だにこの釣りブログ最大目的のアリゲーターガーは釣れていません!
釣れていないどころか、姿さえ目撃出来ていません!!
ホントに多摩川にいるの?と思い始めている今日この頃ですっ
ブラインドで狙っても釣れず、サイトで狙おうにも発見出来ず、どうにもならない状況しか続いていません、、、、、、、。
一体どうしたら良いのか、、、、、、、、、、、、、、。
っていうか、釣れなさ過ぎてもうぶっちゃけ飽きてきました。釣れなきゃネタにも出来ないし。
だから、という訳ではありませんが、初心へ戻り、原点回帰の意味も込めてリオ釣り部では初となるブラックバスを狙いにメンバー総出(2人)で行ってまいりました、霞ケ浦水系!
意外だったんですが海水魚部の片割れ’シュガーくん’は今までブラックバスを狙って釣った事が無いとの事。
シーバス狙いの外道でスモールマウスを釣った事がある程度、と言うので珍しく先輩風を吹かせて(対象が海に関してはどうやっても勝てない経験の差がある)アレやコレやとレクチャーしてまいりましたっ!
初心者でもある程度釣果を見込める場所という事でポイントは超有名場所である某千本杭へ決定。
簡単に概要だけを説明して釣り始めてみれば、流石は釣り経験者という動きで朝一にアッサリ30Upとマメバスを釣ってしまった’シュガーくん’。
何とか一匹釣らせる、という目標を掲げてガイドをした私も肩の荷が下り、その後はやりたい放題自分の釣りをさせて頂きましたっ。
当日は風が強かったので、移動を繰り返しながらの釣行でしたが、朝一以降は反応もパッタリと無くなってしまった為、最終的に自分が最も通い釣り慣れている霞ケ浦北部の某流入河川を最終釣り地点に。
時期は10月後半、季節は秋終盤という中で考えられうる魚の動きのパターンを予想し、デカいヤツを求めてポイントへ入ったのは14時過ぎ。
さぁ、やってやるぜー、と息巻いて結んだルアーは私が大好きスピナーベイト。
スピナーベイトというルアーは普通のルアーとは一線を画す、ちょっと変な作りのルアーです。
どう変なのか、と言われると言葉で説明するのが難しいので画像を載せます。
「まるや」大好きスピナーベイトは
こんなの。
金属で出来たアームに、これまた金属のブレードとヘッド一体型の針が付いており、更にラバー素材のスカートまでついているヘンテコな代物です。
普通の方が見たら思う事は多分こういった感想はず。
「なんだこれ?」
「ていうか、なんだこれ?魚釣りの道具?嘘でしょ?」
「ルアー?ただのおもちゃみたいなのにしか見えないんだけど?」
「こんなので魚が釣れるはずないじゃん」
と言ったところでしょうかっ。
私にも、そう思っていた時期がありました。
が、しかーしっ
ことブラックバスにおいて、このルアーほど私が信頼を置いているルアーは他にありませんっ!
っていうか、もうこれ以外だと釣れる気がしないくらいになってしまっていますっ!!
使い方は簡単で、ただ投げて巻くだけっ
それだけっ
「誰でも簡単高釣果!投げて巻くだけの簡単なお仕事でお魚が釣れちゃいます★」
みたいな何処の求人だと突っ込みたくなる位に簡単な使い方ですっ
私にとって、何処へ行ってもどんな天候でも最後に信頼して投げ続けられるのは、スピナーベイトっ!
そんな病んでる人の事を業界用語で「スッパー」と言うらしいです。
そ う で す 、 私 が ス ッ パ ー で す 。
スッパーな私は、ここしかない、と思ったらもうスピナーベイトしか使いません。
治らない病気なのでっ。
この日も例の如くそうでした。
’シュガーくん’の「うわ、ホントにこの人スピナーベイトでやる気だよ、、正気かよ?」という疑いの眼差しをものともせずに釣り開始!
投げて~。
巻いて~。
また投げて~。
巻いて~。
ゴンッッッ!
食ったどー!!
中々のサイズだー、と思って上げてみたら
と ん で も 無 い サ イ ズ が 釣 れ ち ゃ い ま し た 。 (ド ー ン
霞ケ浦水系では久々の50up!
正式記録51cm!!
餌を食ってブリブリに太ったスーパーナイスフィッシュ!!
「見たか、シュガー!これがブラックバスだ!!これがスピナーベイトの威力だっ!!!」
ド ヤ 顔 が 止 ま り ま せ ん っ
調子に乗って聞かれても居ないのに何処を狙って何処に投げてどう巻いてきてどう食ったを説明し出すワタクシ。
今の時間で曇りで風がこうだから巻くスピードをこうして云々かんぬんと止まらないトーク。
すごく、ウザイです。
そんなこんなで良い釣果にも恵まれ、久々に楽しい釣りを満喫できた釣り部釣行「まるや」ブログとなりましたっ。
アリゲーターガーもこんな風に釣れてくれれば良いのになー、とも思いますが、きっと釣りの神様が「お前にはまだ早い」と言っていると信じて日々精進ですっ!
また今度も釣りの話でお茶を濁す事となると思いますが、是非お目通し頂けると幸いです。
追伸
暫くはモチベーション回復の為に好きな釣りだけしたいと思いますので、アリゲーターガー捕獲報告は永遠にお待ちください釣れるまでお待ちください。