No.277 イチゴヤドクガエル
イチゴヤドクガエル:苺矢毒蛙:dendrobates pumillio
中米コスタリカからパナマにかけて棲息している、体調2~3㎝程の小型ヤドクガエルです。
極めて美しいカエルで、生息地や個体ごとに体色に違いがみられます。
画像のタイプは、鮮やかな赤い体に農紺の四肢を持つことからブルージーンと呼ばれています。
鮮やかな体色は、自分が毒をもつ生き物だという警告色になっているようです。
非常に強力な毒をもつ本種ですが、生まれながらに毒をもっているわけではありません。
餌として摂取した食物がもつ毒を、体に蓄えていくのです。
繁殖行動もとてもユニークで、雌親がしっかりと子育てをおこないます。
孵化したオタマジャクシを背中に乗せて、木の上にある着生植物の水溜まりまで運びます。その水溜まりの中でエサを与えながら、2ヶ月近くも甲斐甲斐しく育児をします。
ここでクエッション‼
雌親が、オタマジャクシに与える餌は何でしょうか?
①雌親の体から分泌されるミルクの様なもの。
②雌親が産む無精卵
③毒苺から作るイチゴジャム
答えは下に
正解は②です。
解説:無精卵を与えて育児をする繁殖形態を『エッグフィーダー』と言います。
安全な木の上まで自ら子供を運び、そこで2ヶ月も餌を与えて育てるなんて、なんて感動的な話なんでしょうね~